坐薬の基剤
同一特性の基剤を併用
最初の坐薬を挿入した後、排出されないことを確認してから挿入する。
5分以上経過すれば問題なく挿入できると思われる。
油脂性基剤と水溶性基剤を併用
水溶性基剤の坐剤を先に挿入し、30分以上経過した後、油脂性基剤の坐薬を挿入する。
例)アンヒバとナウゼリンの場合
水溶性基剤のナウゼリンを先に挿入し、その後アンヒバを挿入する。
理由)先に油脂性基剤であるアンヒバを挿入すると直腸内が油まみれとなる。
その後、ナウゼリンを挿入すると疎水性であるドンペリドンは直腸内の油に溶け込んでしまい吸収されなくなる。
便秘治療薬が含まれている場合
緩下薬は最後に挿入する。
直前の坐薬はその薬の特性を考慮し時間間隔を設定する。
2時間以上経過すれば問題なく挿入できると思われる。
代表的な坐薬一覧
商品名 | 成分名 | 基剤 | tmax | t1/2 |
---|---|---|---|---|
レペタン | ブプレノルフィン | 水溶性 | 約2hr | |
ナウゼリン | ドンペリドン | 水溶性 | 約2hr | 約7hr |
ダイアップ | ジアゼパム | 水溶性 | 1.2hr | 34.9hr |
エスクレ | 抱水クロラール | 水溶性 | ||
アルピニー | アセトアミノフェン | 油脂性 | ||
アンヒバ | アセトアミノフェン | 油脂性 | 1.6hr | 2.72hr |
ボルタレン | ジクロフェナクNa | 油脂性 | 1hr | 1.3hr |
サラゾピリン | サラゾスルファピリジン | 油脂性 | 2-3hr | |
リンデロン | ベタメタゾン | 油脂性 | 5hr | 6-12hr |
テレミンソフト | ビサコジル | 油脂性 | ||
新レシカルボン | 炭酸水素Na・無水リン酸二水素Na | 油脂性 | ||
ネリプロクト | 吉草酸ジフルニルトロン・リドカイン | 油脂性 | ||
ボラザG | トリペノシド・リドカイン | 油脂性 | 1hr |
更新日:2014年3月25日