酸化マグネシウム
体内での変化
胃
MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O
腸管
MgCl2 + 2NaHCO3 → Mg(HCO3)2 + 2NaCl
MgCl2 + 2NaHCO3 → MgCO3 + 2NaCl + H2O + CO2
難吸収性であるMg(HCO3)2やMgCO3となるため、浸透圧維持のため腸壁から水分を奪います。
PPIとの併用
PPIを使用している場合、pHは最低でも4前後です。
このpH=4の時のMgOの状態を考えて見ます。
pH=4 : [H+] = 10-4 (mol/L)
1回の食事で出る胃酸の量は500mLから1,000mL。
ここでは計算しやすいように1Lで計算します。
【H+のモル数】
10-4(mol/L) × 1(L) = 10-4(mol) = 0.1(mmol)
上記の式より分解できるMgOの量はH+の濃度の半分。
【分解可能なMgOのモル数】
0.1(mmol) ÷ 2 = 0.05(mmol)
これをMgOの質量に換算すると
0.05(mmol) × 40.3(MW) = 2.02(mg)
???
更新日:2014年3月25日